鏡リュウジさんの『絵解きタロット入門』講座。全4回シリーズの3回目。
今回は、著書「タロットの秘密」(講談社)のフレーズに魂が吹き込まれるような、貴重なシーンを体験した。
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⚫︎ オカルトブーム
初めてタロットを手にした時の興奮を僕は忘れない。1970年代末、僕がまだ11歳のころのことである。
幼いころから魔法が出てくる童話が好きだった僕は、神秘的なものやオカルト的なものに自然に惹かれていたのだと思う。書店で初めてカード付きの入門書を見かけたとき、どうしても欲しくなって、親にねだったのである。
(中略)
当時は子供だったから気がつかなかったが、今にして思えば、「オカルトブーム」全盛のころである。
日本においては1974 年が「オカルト元年」なのだという。
(中略)
ここでいうオカルトとは、ホラー作品も含め、「魔術・テレパシー・未来予知・錬金術・占星術・霊能力、死後の生、さらにはUFO(未確認飛行物体)、アトランティスやムー大陸など失われた超古代文明までも含めた不可思議で超自然的な現象や作用の総称」(一柳廣孝編著『オカルトの帝国』)とされていて、ルネサンス期に西洋で用いられていた意味での「オカルト」とは相当異なったニュアンスをもつ概念になっているのだが、ともあれ、70年代のオカルト的なブームのアイテムのひとつにタロットが含まれていたのである。
書店の店頭で、子供でもすぐに見つけられるような場所にタロット本が置かれていたということ自体、当時、いかにタロットがブームであったかを示している。僕が手にしたのは辛島宣夫著『プチ・タロット 恋の十字架占い』(1979年)だったが、その5年前の1974年(オカルト元年である!!)に出た、やはり辛島宣夫著『タロット占いの秘密』は、瞬く間に80万部を超えるベストセラーになったそうで、日本でタロットが一気に浸透していく時代であったのだ。子供だった僕は、知らぬうちにこのタロットブームのなかに巻き込まれていたのだった。
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世界を席巻した空前のタロットブーム。そのなかに、子供の僕は巻き込まれた。雑誌やウェブで占い関連のコンテンツを提供させていただき、それを生業としている「鏡リュウジ」は、このころに最初の一歩を踏み出した。雑誌などの連載では西洋占星術を取り扱うことが多いので、驚かれることもあるのだが、「占い師」鏡リュウジは、たろっとからスタートしたのである。
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11歳の時に出会い、すっかり夢中になったというタロットカード付きの本。
鏡リュウジさんの「占い師」としてのルーツは、占星術ではなくタロット。
今回の受講生の中に、1974年に出て80万部超のベストセラーになったタロットカード付きの辛島先生の本『タロット占いの秘密』を持参して来られた受講生がいらっしゃり、鏡さんがその本を「お借りしてもいいですか?」と手に取った瞬間、11歳の少年時代にタイムスリップした感じになった。
瞳をキラキラ輝かせながら、まるで骨董品のようなその本について、装丁にはじまり、付属のカード、本中に記載されているタロットの歴史、カードの解釈等、丁寧に解説してくださった。
表紙に書いてある
「100%の的中率を持つ魔の書」
を、
「今だったらこのコピーは使えないよね(笑)」(←出版社であり、この講座の主催者である世界文化社さんの方を見ながら)
「70年代はとっても良い時代!(笑)」
とおっしゃって会場の笑いを誘ったり、
「今読ませていただいたら、結構文章が難しいですね~。よくこれを11歳の時に読んでいたな~。」
としみじみ感慨に浸ったり。
これぞ、ライブ講座の醍醐味(´▽`)*.+゜✧*。.。.:*♡
作家さんや著者さんが新刊発売時に出版記念講演会やセミナーを行うのと、音楽家やアーティストさんが作品(ニューアルバム)発売に伴いライブツアーを行うのは、よく似ている。
読者や観客にとっては、作品に魂が吹き込まれる感じがする。
ひとりで本を読んだりCDを聴いたりするのも良いが、ライブで聴いた曲やお話は別格!
感情移入の度合がまったく変わるのである。
ちなみに、鏡さんの講座はほとんどが1回完結の単発モノ。多くても2回まで。
ところが、このセブンアカデミーさん主催の『絵解きタロット入門 図像学から心理まで』はなんと全4回シリーズ!
鏡さんいわく「チャレンジ」とのこと!
貴重な機会を本当にありがとうございます!!
(ご参考)
▼ Amazon 「タロットの秘密」
https://www.amazon.co.jp/dp/4062884240
▼ 楽天「タロットの秘密」
http://books.rakuten.co.jp/rb/14773068/
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【 時詠み 】
★ 生年月日統計学による「マイパーソナルカレンダー」より(すべての方に当てはまるものではありません。)
《 10月17日 》
▼ ホロスコープ(西洋占星術)では?
● プライベートと仕事の調和がとれた時期
… 私の「月」と天空の「土星」が120度
● 潜在意識と顕在意識が対立する時期
… 私の「月」と天空の「太陽」が180度
● 他者に対する仕事に燃え、頂点に立てる時期
… 私の「MC」と天空の「火星」が0度
● 仕事上、大きな利益がある時期
… 私の「木星」と天空の「冥王星」が60度
▼ 四柱推命では?
● 「休息」の日(丁丑)
▼ 個性心理學では?
● 「成果」の日
● 「整理」の月(10月)